【12月22日 AFP】(更新)元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのジャン・アレジ(Jean Alesi)氏(57)が、義理の兄弟の事務所の窓を爆竹で吹き飛ばしたとして2023年に裁判を受けると、検察が21日、AFPに明らかにした。本人は「悪い冗談」のつもりだったと話しているという。

 地元の検察によると、アレジ氏は「家族同士のいさかいで、人に危害が及ぶ可能性のある手段による器物損壊罪」で軽罪裁判所での公判に臨む。アレジ氏の息子も、共犯罪に問われる見通しだという。

 2人は20日午後から仏アビニョン(Avignon)の警察署で留置されていたが、現在は拘束を解かれている。

 事件はアレジ氏の住むアビニョン近郊のビルヌーブレザビニョン(Villeneuve-les-Avignon)で19日夜に起こり、爆発音を不安に思った近くの住人が警察に通報。警察は、現場で目撃されたライトを消した車の所有者がアレジ氏の兄弟であることを突き止め、兄弟に対し事情聴取を行った。

 しかし翌20日、アレジ氏が兄弟の無実を証明するため警察署へ出頭し、車に乗っていたのは自分と息子、友人の3人だと説明した。

 検察によると、アレジ氏は義理の兄弟の建築事務所の窓枠に「イタリアで買った巨大な爆竹」を置いたが、「あれほど威力があるとは思っていなかった」と話しているという。アレジ氏は、自身の姉妹と別居中の義理の兄弟に対するほんの「悪い冗談」のつもりだったと釈明している。

 義理の兄弟は、アレジ氏との仲に「何も問題はない」と話す一方、窓枠の破損による被害届を出している。

 アレジ氏はフェラーリ(Ferrari)などからF1に13シーズン参戦し、グランプリ1勝を挙げた。

 ※初出時、見出しと本文でジャン・アレジ氏が逮捕されたと伝えていましたが、事実に誤りがあったため訂正しました。お詫び申し上げます。(c)AFP