【12月20日 AFP】21-22スペイン1部リーグは19日、第18節の試合が行われ、エデン・アザール(Eden Hazard)が9月以来の先発出場を果たした首位レアル・マドリード(Real Madrid)はカディス(Cadiz CF)と0-0で引き分け、公式戦11連勝はならなかった。

 新型コロナウイルスの陽性反応者が続出したこともあり、アザールをスタートから起用したレアルだが、粘り強いカディスを相手にホームで突破口を見いだせなかった。

 レアルのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、「われわれはファイナルサードでのクオリティーをやや欠いたが、全体的なプレーは良かった。とにかくスペースがなかった」と振り返り、「われわれが最も苦手とするのがこういう試合」と話した。

 この結果、前日に王者アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)を下した2位セビージャFC(Sevilla FC)との差は8ポイントから6ポイントに縮まった。

 一方、リーグ戦3連敗となった5位アトレティコとの差は14ポイントに拡大した。7位FCバルセロナ(FC Barcelona)との差は16ポイントとなっている。

 アザールは屈辱的な黒星を喫した9月の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)、FCシェリフ・ティラスポリ(FC Sheriff Tiraspol)戦以来の先発となった。

 今季もけがとコンディション不良に苦しんでいるアザールについては、アンチェロッティ監督が「他の選手を選ぶ」と発言するなど、プレーの調子自体も重要なポイントになっており、指揮官はアザールがポジションを取り戻すには忍耐力が必要だと話していた。

 30歳のアザールは、仮に大型のオファーが届けば早ければ来月にも退団の可能性がある。

 しかし、この日は右ウイングでプレーした前半はほとんどインパクトを残せなかったものの、ポジションをより中央に移した後半は大幅な改善を見せており、前向きな試合となった。

 監督も「彼は試合に入り込むのに少し時間がかかった。後半の方が良かった」と振り返り、「右ウイングに近い位置でプレーすることには慣れていないが、中央でのカリム(・ベンゼマ<Karim Benzema>)との連携は非常に良かった。後半戦、アザールはさらなる武器になり得る」と評価した。(c)AFP