【12月20日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の駐チャド代表は14日、漁民と牧畜民の衝突から逃れるため、それまでの10日間で隣国カメルーンの北部から8万2000人がチャドに避難し、避難民の流入が続いていると明らかにした。

 衝突によって今月5日以降、少なくとも22人が死亡し、30人が重傷を負った。国連は、少なくとも12の村が壊滅したとしている。複数の当局者によれば、衝突の原因は水資源をめぐる争いだという。

 カメルーン北部では8月にも、同様の衝突により45人が死亡、多数が負傷した。UNHCRによれば、この衝突により2万人以上がチャドに避難し、8500人はいまだに帰国していない。(c)AFP