【12月17日 AFP】イングランド・プレミアリーグは16日、英国を直撃している新型コロナウイルスの感染拡大により、さらに6試合を延期すると発表した。しかしリーグ側は、一時中断するべきだという声が強まる中でも、「可能な限り安全に現行の日程を続ける」意向であるという。

 この日に予定されていたレスター・シティ(Leicester City)とトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の一戦は、キックオフの数時間前に延期が決まった。

 さらに、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やブレントフォード(Brentford FC)、ノリッジ・シティ(Norwich City)、ワトフォード(Watford FC)でも陽性反応者が続出しており、今週末に行われるはずだったユナイテッド対ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)戦、サウサンプトン(Southampton FC)対ブレントフォード戦、ワトフォード対クリスタルパレス(Crystal Palace)戦、ウェストハム(West Ham)対ノリッジ戦、エバートン(Everton)対レスター戦の5試合も延期が決まった。

 新変異株「オミクロン株」が猛威を振るう中、英国では新規感染者数が2日連続で過去最多を記録しており、この危機がサッカーシーズンを狂わせかねないとの懸念が高まっている。

 ブレントフォードのトーマス・フランク(Thomas Frank)監督は、感染拡大のペースを落ち着かせるために、少なくとも1週間の中断が必要だと先頭に立って呼びかけている。

 しかしプレミアリーグは、安全に開催できる試合は予定通り行うと強調しており、陽性者の数が基準値を超えた場合ではなく、ケース・バイ・ケースで試合を延期することの正当性を主張した。

 感染拡大を抑えるためにブレントフォード、ワトフォード、レスターは練習場を閉鎖しており、ノリッジとユナイテッドは陽性反応者と負傷者により、試合に出場できる選手の数をそろえられない状態となっている。(c)AFP/John WEAVER