【12月15日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)は14日、規律違反を犯したFWピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)からキャプテンを剥奪したと発表した。ミケル・アルテタ(Mikel Arteta)監督は、クラブ以上に重要な選手はいないと話している。

 ガボン代表のオーバメヤンは、サウサンプトン(Southampton FC)に勝利した11日のリーグ戦でメンバー外となっていた。事前に許可を得て病気の母親の見舞いに行ったが、クラブへの合流が遅れたためだと報じられている。

 アーセナルは、「全ての所属選手、特にキャプテンには、チームが設定し合意した規則と基準に従う」ことを求めているとして、オーバメヤンからキャプテンマークを取り上げたと明かした。

 オーバメヤンの規律違反は今回が初めてではなく、3月のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦でも試合前の集合に遅刻してメンバー外になっていた。

 現役時代は自身もアーセナルのキャプテンを務めたアルテタ監督は、オーバメヤンに処分を科さねばならないのはつらいと認めたが、一個人の行動がチーム全体のムードに影響を与えてはいけないと強調した。

 ウェストハム(West Ham)戦を15日に控えたアルテタ監督は「このサッカークラブで、このエンブレムを代表する全ての人に私が求めるのは情熱だ。そして、しっかりと100パーセントの力を出し、個人のどんな利益よりもクラブを優先し、胸につけているエンブレムのために何でもできることだ」とコメントした。

「それ以外では、個人に耳を傾けたり、文化の違いを受け入れたりすることも可能だ。だが献身や情熱はなければならない。残念ながらそれがなかった」

 現時点でアルテタ監督は次期主将を決めていないが、FWアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)がサウサンプトン戦に続きウェストハム戦でもキャプテンマークを巻くとみられる。(c)AFP