【12月16日 AFP】冬季五輪のスノーボード男子ハーフパイプで通算3個の金メダルを獲得した米国のレジェンド、ショーン・ホワイト(Shaun White)が15日、来年の北京冬季五輪が最後の五輪になると明かした。

 米NBCネットワークの番組「トゥデー(Today)」に出演した35歳のホワイトは、自身5度目の冬季大会で五輪のキャリアを終わらせる考えを示した。

「このことについてはあまり多くを語ってこなかったので、自分の口からカミングアウトするのは変な感じだが、これが最後のランになると考えている」

 19歳で初出場した2006年トリノ大会で最初の金メダルを獲得して以来、米国代表として五輪に参加し続けているホワイトは、続く2010年のバンクーバー冬季五輪で連覇を達成すると、2018年の平昌冬季五輪で三つ目の金メダルに輝いた。

「(ハーフパイプで)こういうことをしているため、自分の人生全体がいささか超人的なものと見なされてきたので、口にするのはつらい」

「そういう一人の人間である自分自身を誇りに思っている。そして、『そう、私は人間だ。多くのものが失われていく』ということを自覚して認めなければならない」

 今週末に米コロラド州で開催される予選会を前にインタビューに応じたホワイトは、ここで勝利すれば北京行きの切符をほぼ手中に収めることとなる。

 また、ホワイトは来月カリフォルニア州で開催される大会でも五輪出場権を手にするチャンスはあるが、結果が出なくても協会の裁量により北京五輪に出場する可能性がある。(c)AFP