■脚、手、指を失い「何もできない」

 イラクでは度重なる紛争によって、120万人以上が国内避難民となっている。重要な課題は、危険に直面したときに行動を変えられるよう人々の意識を高めることだ。

 モスル一帯でGCSの啓発プログラムを手伝うガイス・カシド・アリ(Ghaith Qassid Ali)氏は、子どもも大人も含めた講習の結果、「成功例」が生まれているとAFPに語った。空き地で遊んでいた子どもたちが発射体を見かけ、以前見せられた写真を思い出し、通報してきたという。

 不発弾は経済的にも大きな障害となっている。「この村の大多数は農民ですが、土地の大部分が戦争残存物で汚染されています」

 21歳のアブダラ・ファティ(Abdallah Fathi)さんは、戦争時に残された弾薬が引き起こした悲劇の生き証人だ。2014年、家畜の世話をしている最中に地雷が爆発した。両脚と左手、そして右手の指数本を失った。

「以前は働いていましたが、今は何もできないし、何も運べません。コンクリートのブロックさえ」とファティさんは嘆いた。「一日中、外出せずに家にこもっています」 (c)AFP/Mohammed Salim