【6月6日 AFP】カンボジアでその並外れた嗅覚を発揮し地雷・不発弾除去活動に貢献したアフリカオニネズミ「マガワ」が、5年間の現役生活を終え、好物のバナナとピーナツを楽しむ生活に入ることになった。マガワを訓練したベルギーの慈善団体「APOPO」が5日、AFPに明らかにした。

 カンボジアでAPOPOのプログラムマネジャーを務めるマイケル・ヘイマン(Michael Heiman)氏は5日、これまでに地雷71個と不発弾38個を見つけてきたマガワは、「やや疲れてきた」とAFPに語った。「引退させてあげるのが一番だ」

 カンボジアでは1975~1998年に大量の地雷が敷設され、数万人が犠牲となっている。APOPOによると、マガワは5年間で22万5000平方メートルの土地の地雷除去に貢献した。

 今後マガワは好きなことをする時間が増えるという。バナナやピーナツを食べることだ。

 APOPOによると、最近、訓練を受けた20匹のネズミが新たにカンボジアに到着し、地雷探知業務の開始に向けて当局の認証を受けた。

 マガワは「とても類いまれなネズミ」だったとヘイマン氏は言う。「今後の作業で、彼がいてくれれば、と思うことがあるのは間違いない」 (c)AFP