【12月13日 AFP】美人コンテスト「ミス・フランス(Miss France)2022」で優勝したディアーヌ・レイル(Diane Leyre)さん(24)が11日夜、男女平等担当相が大会を批判したことに反論し、自分はフェミニストだと訴えた。

 不動産専門家のレイルさんは記者会見で「女性として、ミス・フランスであると同時にフェミニストにもなれるということを示したかった」と語った。「私にとってフェミニストであるということは、自分がやりたいことを自分で決めるということだ」

 世界各地で行われている美人コンテストに対しては、女性をもの扱いし、不健康な身体的イメージを助長するなどとして、女性人権団体から批判の声が上がっている。

 ミス・フランスをめぐっては、エリザベット・モレノ(Elisabeth Moreno)首相付男女平等・多様性・機会均等担当相が、大会の規則は「時代遅れ」で差別に当たる可能性があると批判した。

 ミス・フランスは、独身、身長170センチ以上、25歳未満であることが応募条件。

 主催者は11日、未婚という条件については「時代に合致するよう」変更予定だと発表。アレクシア・ラロシュジュベール(Alexia Laroche-Joubert)大会委員長はラジオ「ヨーロッパ1(Europe 1)」に、トランスジェンダーの応募を認める可能性を議論していると語った。

 今年のミス・フランス大会は、民放テレビTF1で放送され、フランスの成人の約7人に1人に相当する700万人以上が視聴した。

 ロズリーヌ・バシュロ(Roselyne Bachelot)文化相は10日、ニュース専門テレビBFMに「われわれはみんな、ちょっとした楽しみが必要だ」と述べ、大会出場者を擁護した。(c)AFP