【12月12日 AFP】21F1最終第22戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)は11日、予選が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がポールポジションを獲得。メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)との激しいタイトル争いで、決定打になる可能性のあるリードを手に入れた。

 ドライバーズ選手権でフェルスタッペンと同点で並ぶハミルトンは、2番手。マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が3番手と健闘し、フェルスタッペンの同僚セルヒオ・ペレス(Sergio Perez)と同じ2列目を占めた。

 フリー走行では、歴史的な8度目の年間優勝を目指すハミルトンがフェルスタッペンを上回り、最終戦のポールに近いかに見えたが、レッドブルのメカニックが夜通しマシンを調整したことで、フェルスタッペンは予選Q3で見事なラップを刻んだ。

 ペレスは自分のタイムアタックを犠牲にして、ロングストレートでフェルスタッペンに「トウ」を与え、チームメートを助けた結果、フェルスタッペンはハミルトンよりも0.4秒近く速い1分22秒109をマークした。

 フェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)が5番手、来季からアルファロメオ(Alfa Romeo)に移籍するため、これがメルセデスでの最終レースとなるバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が6番手に入った。

 以下、10番手まではフェラーリのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)、アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)、アルピーヌ(Alpine)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)、マクラーレンのダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)という顔ぶれになった。

 予選が終わり、1974年以来久しぶりに2選手が競り合って最終ストレート迎えた魅力的なシーズンは、クライマックスを迎えようとしている。(c)AFP