【12月11日 AFP】21F1最終第22戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)は10日、フリー走行が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がトップタイムをたたき出し、歴史的偉業達成に向けて意気揚々とスタートを切った。

 F1で前人未到となる通算8度目のタイトル獲得を目指すハミルトンは、総合優勝を争うレッドブル(Red Bull)のライバル、マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)と同点で並び、12日に決勝が行われるシーズン最終戦を迎えることになった。

 新レイアウトとなったヤス・マリーナ・サーキット(Yas Marina Circuit)での予選を翌日に控えたこの日のフリー走行1回目では、フェルスタッペンが最速タイムを記録。しかし2回目では、ハミルトンが1分23秒691を記録してフェルスタッペンに0秒641もの差をつけ、視界良好であることを見せつけた一方、レッドブルとしてはメルセデスのスピードに追いつくには課題が山積していることが露呈した。

 セッション後に「それほど悪くない感触だ」と話したハミルトンは、「1回目の出だしは良かったが、それから少しスピードが落ちた。いくつか変更をしたら、2回目のセッションは良くなっていった」と振り返り、「とにかく、これからデータと格闘してどのように改善できるか確認する必要がある」と語った。

 一方、昨季はこのサーキットで優勝し、アブダビGPでのメルセデスの連勝を6で阻止したフェルスタッペンは2回目で4番手となると、「まだ、これから学んで理解していくことがいくつかある」と述べた。

 アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)は、2回目のフリー走行で計26周を走行し、1分24秒532で7番手につけた。(c)AFP/Raphaelle PELTIER