北京冬季五輪のスピードスケートは「最速の氷」 最新技術で会場を管理
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【12月10日 CNS】北京冬季五輪組織委員会は「科学技術冬季五輪」をテーマにした記者会見を開き、来年2月の北京大会で導入する新技術を紹介した。その中で、スピードスケート会場となる国家スピードスケート館は最新の建築技術と製氷技術を採用しており、「施設のスマート運営」と「最速の氷」を実現すると説明している。
国家スピードスケート館は北京大会のために新設された唯一の氷上競技施設。来年2月5~19日に14種目が行われ、北京大会で最も多くの金メダリストが誕生する会場だ。日本の小平奈緒(Nao Kodaira)選手や高木美帆(Miho Takagi)選手をはじめ世界のアスリートがメダルを争う。
3360枚の曲面ガラスを組み合わせた帯状の照明22本が建物を囲む外見から、国家スピードスケート館は「アイスリボン」の愛称を持つ。ガラスには釉薬(ゆうやく)を使って中国伝統の花紋様を施し、帯状の照明はスピードスケート選手たちの軌跡をイメージしているという。国家スピードスケート館の設計総責任者、鄭方(Zheng Fang)氏は「建物は上空から見ると、馬にまたがる鞍(くら)のようなU字形に見えます」と説明。長さ198メートル、幅124メートルの巨大な屋根は断熱効果と耐荷重効果に優れているという。
コンピューター上に実物と同じ3次元モデルの建物を構築し、建設を進めるBIM(Building Information Modeling)方式を採用。競技の運営や会場管理などの情報を一括管理し、データの更新速度は秒レベルからミリ秒(1000分の1秒)レベルに上がり、施設のスマート運営を図る。
競技会場では冬季五輪史上初めて、二酸化炭素(CO2)を冷媒とした冷却技術を大規模に採用。0.001秒レベルの速さを競うスピードスケートは、氷の表面のわずかな硬さの違いが選手に影響を与えるため、最新の冷却技術で氷の表面温度差を0.5度以内に抑えた。選手たちは同等の条件で「最速の氷」の上に立つ。また、CO2を利用することでCO2排出量をほぼゼロに近づける環境に優しい技術で、電力も年間約200万キロワット時を節約する。
氷上面積は約1万2000平方メートルに上り、エリアを分割して用途に応じた製氷が可能。アイスホッケーやスピードスケート、フィギュアスケート、カーリングなどを同時に行うことができる。(c)CNS/JCM/AFPBB News