【12月5日 AFP】21F1第21戦サウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2021)は4日、予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がポールポジションを獲得。総合争いで首位に立つレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)はウオールに接触して3番手タイムに終わった。

 難易度の高いジッダ市街地コース(Jeddah Corniche Circuit)での最終アタックでフェルスタッペンは、果敢に攻めてハミルトンを上回る勢いだったが、最終コーナーの立ち上がりでウオールに接触し望みが絶たれた。

 動揺は隠せなかったものの無傷だったフェルスタッペンは「(最終アタックで)何が起きたのか全く分からなかった。少しロックアップしてしまった」と振り返った。

「最悪だったが、全体としては良い予選だった。市街地サーキットなので、タイヤのスイッチを入れるのに少してこずったが、ペースは良かった」

 2番手にはバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が入り、フロントローはメルセデス勢が独占した。

 前人未到となる8度目の総合優勝を目指すハミルトンは、1分27秒511のトップタイムを記録。「何てタフなトラックなんだ。非常にテクニカルで複雑だ。構築されたコース、そしてスピードは驚異的だ」とコメントした。

 第19戦サンパウロGP(Sao Paulo Grand Prix 2021)と第20戦カタールGP(Qatar Grand Prix 2021)の連勝でフェルスタッペンに迫ったハミルトンは、今季5度目、キャリア通算103度目のポール獲得となった。

 一方、残り2戦でリードは8ポイントとなっているフェルスタッペンは、5日の決勝を制し、ハミルトンが6位以内に入れなかった場合は初の年間王者に輝くが、タイトル争いはシーズン最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)までもつれる可能性が高い。

 4番手にはフェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)、5番手にはレッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が入った。

 以下10番手まではアルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)、マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)、アルファタウリの角田裕毅(Yuki Tsunoda)、アルピーヌ(Alpine)のエステバン・オコン(Esteban Ocon)、アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のアントニオ・ジョビナッツィ(Antonio Giovinazzi)の順位となった。(c)AFP