【12月4日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、人権と性的少数者(LGBTQ)の支援のため、今週末の第21戦サウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2021)でレインボーカラーのヘルメットを着用する。

 ハミルトンは同性愛を禁ずるサウジアラビアの法律は「恐ろしい」として反対する立場を表明し、ドライバーズタイトルが決まる可能性もある同GPに臨むのは心地よくないとの認識を示している。

 同様の法律が存在することを理由に、ハミルトンは優勝した先月の第20戦カタールGP(Qatar Grand Prix 2021)でもレインボーカラーのヘルメットをかぶった。次週のシーズン最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)でも着用する予定だという。

 通算7度の選手権制覇を誇るハミルトンは、「前のレースでも話したように、この競技と自分たちには人権をはじめとする問題について、行く先々の国で人々の関心を集める義務があると感じている」と語った。

「前回のレースで見てもらった通り、ここでも次のレースでも同じヘルメットをかぶる。性的少数者に関する法律についてはこれから知る人もいるかもしれないが、本当に恐ろしいものだ」 (c)AFP