【12月3日 AFP】21-22イングランド・プレミアリーグは2日、第14節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のキャリア通算800点目などでアーセナル(Arsenal)を3-2で下し、4位との勝ち点差を3に縮めた。

 この試合をスタンドから見守ったユナイテッドの次期暫定監督のラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)氏は、今後指揮することになるタレントと解決しなければならない課題の両方を垣間見ることとなった。

 GKダビド・デ・ヘア(David de Gea)が負傷で倒れている間にエミール・スミス・ロウ(Emile Smith Rowe)のシュートが決まるという異様な形で先制されたユナイテッドだったが、ブルーノ・ミゲル・フェルナンデス(Bruno Miguel Fernandes)のゴールで追いついた。

 ロナウドの通算800点目で逆転に成功したユナイテッドは、すぐさまマルティン・ウーデゴール(Martin Odegaard)に同点弾を許したが、ロナウドが70分にPKを決めてこれが決勝点となった。

 来シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)出場権を争うアーセナルとの差を2ポイントにまで縮めたユナイテッドにとっては重要な勝利となった。

 一方、ユナイテッドで3試合にわたりチームを率いたマイケル・キャリック(Michael Carrick)暫定監督は同日、クラブを退団すると明かした。

 前監督のオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)氏が解任されてから、リーグ戦でチェルシー(Chelsea)とアーセナルから合わせて勝ち点4を獲得し、チャンピオンズリーグでもベスト16進出を決めたキャリック暫定監督は、ユナイテッドを安定させた。

 スールシャール氏の下でコーチを務めていたキャリック暫定監督は、前指揮官が解任されてもクラブに残ったため、レジェンドであるポール・スコールズ(Paul Scholes)氏やロイ・キーン(Roy Keane)氏から批判を受けていた。

「これは100パーセント私の決断」と語ったキャリック暫定監督は、「クラブとラルフにとってふさわしいことだと思う。それについてはとても満足している」と続けた。(c)AFP/Kieran CANNING