【12月1日 CGTN Japanese】中国科学院国家空間科学センターの研究チームはこのほど、月探査機「嫦娥4号(Chang'e-4)」が取得した高解像度画像とスペクトルデータに基づいて、初めて月面で年齢が100万年以内の炭素質球粒隕石のインパクター破片を発見しました。

 以前の研究は米宇宙船「アポロ」が収集したサンプルの中から炭素質球粒隕石の破片を発見しましたが、遠隔探査によって月面で直接、炭素質球粒隕石のインパクター破片を発見したことはありませんでした。中国科学院の研究チームの発見は、揮発性成分に富むC型小惑星の衝突が今も月に水源を提供していることを意味します。

 研究によりますと、比較的若い月面の物質、例えば「嫦娥5号(Chang'e-5)」が持ち帰ったサンプルの中にインパクター破片がある可能性があります。「嫦娥5号」のサンプル中に存在する可能性のある破片を直接分析することは、地球-月系インパクターの成分と類型の発展変化の歴史に関する研究の重要な参考になります。研究成果は国際的な学術誌「ネイチャー・アストロノミー」に掲載されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News