2022年サッカーW杯カタール大会で使用される8会場
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【11月18日 AFP】11月20日から12月18日まで行われるサッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)で使用される八つのスタジアムをAFPがまとめた。
■ルサイル・スタジアム(8万人収容)
首都ドーハ中心部から15キロ北部に位置する人口20万人の計画都市ルサイル(Lusail)に建設されたルサイル・スタジアム(Lusail Stadium)では決勝の他、準決勝の試合などが開催される。
カタール最大の同スタジアムは大会終了後、コミュニティーの拠点に姿を変える予定となっている。座席の大半は撤去され、他の場所に寄付される。
■アルベイト・スタジアム(6万人収容)
遊牧民ベドウィン(Bedouin)のテントからデザインの着想を得たアルベイト・スタジアム(Al Bayt Stadium)では、グループEのスペイン対ドイツ戦といった大一番の他、準決勝の1試合も行われる。
ドーハから約35キロ北東の港町に位置するため、地下鉄「ドーハメトロ(Doha metro)」の範囲外となっており、サポーターにとっては最もアクセスが悪いスタジアムの一つ。大会後にはスタジアムの上層スタンドが撤去される予定となっている。
■エデュケーション・シティ・スタジアム(4万人収容)
ドーハのすぐ西にあるアルライヤン(Al Rayyan)の大学内に位置し、地下鉄のアクセス圏内でもあるエデュケーション・シティ・スタジアム(Education City Stadium)では、準々決勝などが開催される。大会後は収容人数が半減され、座席は発展途上国に寄付される予定となっている。
■アフメド・ビン・アリ・スタジアム(4万人収容)
カタールで最も成功しているクラブの一つ、アル・ライヤン(Al-Rayyan SC)の本拠地であるアフメド・ビン・アリ・スタジアム(Ahmad Bin Ali Stadium)は、砂漠に面する都市に位置し、同じ名前のスタジアムがあった場所に建設された。
地下鉄ではエデュケーション・シティ駅の隣駅が最寄りとなり、大会後にはこちらも収容人数が半減される。
■ハリーファ国際スタジアム(4万人収容)
W杯で使用される八つの会場の中で、1976年に完成したハリーファ国際スタジアム(Khalifa International Stadium)は、改修されているもののカタール開催が決定する前から存在する唯一のスタジアムだ。
2011年には第15回アジアカップ(2011 AFC Asian Cup)の決勝が行われたほか、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)とカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のフラメンゴ(Flamengo)が対戦した19クラブW杯(2019 FIFA Club World Cup)決勝の会場にもなった。
カタールW杯ではグループBの初戦、イングランド対イラン戦などが予定されている。
■アルサマーマ・スタジアム(4万人収容)
ドーハ中心部の南側に位置し、ハマド国際空港(Hamad International Airport)からも近いアルサマーマ・スタジアム(Al Thumama Stadium)は、中東の男性が着用する伝統的なヘッドスカーフ「クーフィーヤ」をモチーフにして建設された。
グループAのセネガル対オランダ戦の他、準々決勝の試合なども行われる。大会終了後には収容人数が2万人に縮小される。
■スタジアム974(4万人収容)
ドーハ臨海部に位置し、輸送用コンテナから造られているスタジアム974(Stadium 974)は期間限定の会場で、大会後には完全に解体される。
974はカタールの国際電話番号であるのと同時に、スタジアム建設に用いられたコンテナの数を表している。
■アルジャノブ・スタジアム(4万人収容)
ドーハの南にあるアルワクラ(Al Wakrah)に位置するアルジャノブ・スタジアム(Al Janoub Stadium)は、真珠採取や漁業で使用される伝統的な帆船からデザインの着想を得た。(c)AFP