【11月29日 AFP】21-22スペイン1部リーグは28日、第15節の試合が行われ、首位レアル・マドリード(Real Madrid)はビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)の華麗な逆転ゴールでセビージャFC(Sevilla FC)を2-1で下し、公式戦6連勝となった。

 今シーズンに入り覚醒している21歳のビニシウスは、本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)でまたしても違いを見せつけ、途中交代でピッチを後にする際にはスタンディングオベーションを受けた。

「彼は並外れている」と語ったレアルのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、「両足に特別な何かを宿した選手」と続けた。

 ラファ・ミル(Rafa Mir)のヘディングで早々に先制され、前半の長い時間で劣勢を強いられたレアルだったが、セビージャGKボノ(Yassine Bounou 'Bono')がボールをはじいたところにカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が詰めて同点とした。

 すると87分、左サイドから中に切り込んだビニシウスが鮮やかなシュートをゴールの隅に蹴り込み、セビージャ相手に勝ち点3を手にした。

 他の試合ではレアル・ソシエダ(Real Sociedad)がRCDエスパニョール(RCD Espanyol)に0-1で敗れ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はカディス(Cadiz CF)に4-1で勝利。この結果、今週末にアノエタ・スタジアム(Anoeta Stadium)で対戦するレアルとソシエダとの差は4ポイントに開き、4位キープとなったセビージャは首位と勝ち点5差になっている。

 数時間だけ暫定首位に立つ可能性もあったソシエダだが、リーグ戦の連続無敗数が13でストップしアトレティコも勝利したため、優勝争いでの形勢は不利なものになった。

 ACミラン(AC Milan)に敗れた前週の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)からの立て直しに成功したアトレティコがソシエダを抜いて2位に浮上し、有利な立場に立った。(c)AFP