【11月25日 AFP】サッカー元フランス代表MFマチュー・ヴァルブエナ(Mathieu Valbuena)の「セックステープ」を使った2015年の恐喝事件で、共謀の罪に問われていた同国代表FWカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)被告(33)に対し、仏裁判所は24日、執行猶予付きの禁錮1年を言い渡した。

 検察側は執行猶予付きの禁錮10月を求めていたが、求刑を上回る判決となった。またベンゼマ被告には7万5000ユーロ(約970万円)の罰金も言い渡された。

 スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)でプレーするベンゼマ被告は同日、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)のFCシェリフ・ティラスポリ(FC Sheriff Tiraspol)戦を控えていたため、パリ郊外ベルサイユ(Versailles)の裁判所で行われた判決の言い渡しには姿を見せなかった。

 ベンゼマ被告は恐喝未遂ではなく、当時代表でチームメートだったヴァルブエナに金銭を支払うよう圧力をかけ、恐喝者と共謀した罪に問われていた。

 ベンゼマ被告の弁護団は、すぐさま上訴の意向を示している。

 他の被告4人には、最低で執行猶予付きの禁錮18月、最高で禁錮2年6月の実刑判決が言い渡された。

 ベンゼマ被告は事件をきっかけに一時5年間代表を追放されていたが、同国サッカー連盟(FFF)のノエル・ル・グラエ(Noel Le Graet)会長は、仮に有罪になっても代表に選出可能と述べており、レアルも協力的であるため、今回の判決によるキャリアへの影響はないものとみられる。(c)AFP/Leo MOUREN, Clare BYRNE