【11月29日 AFP】来年1月に開幕する来季の四大大会(グランドスラム)初戦、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)の出場を明言していないノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)について、同選手の父親が28日、「おそらく出ない」と欠場を示唆し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種義務化などの制限を「脅迫」に例えた。

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 現在34歳のジョコビッチは、出場すれば全豪で単独最多となるグランドスラム21勝目を狙うことになるが、大会責任者を務めるクレイグ・タイリー(Craig Tiley)氏が、全選手がコロナワクチンの接種を受けなければならないと発言している中で、接種の有無を明らかにしていない。

 ジョコビッチの父親スルジャン(Srdjan Djokovic)さんは、国内メディアに対して「もちろん、息子は心から行きたいと思っているだろう」と話し、「スポーツマンだし、あちらにはセルビア系移民も多いから、ノバクを見られればうれしいはずだ」と続けた上で、「しかしそうなるかは分からない。今の条件ではおそらく出ないだろう。このような脅迫めいたやり方ではね」と語った。

 またスルジャンさんは、ワクチンを打つかは「本人だけが決められる個人の権利だ」と息子を擁護し、自身も接種したかを知らないと主張した。

 全豪オープンで9度の優勝を飾っているジョコビッチは、長年のライバルであるラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とグランドスラム20勝で並んでいる。(c)AFP