【6月15日 AFP】男子テニス、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は14日、母国の首都ベオグラードで行われた自身主催の慈善大会アドリア・ツアー(Adria Tour)で涙を流した。

 この日、決勝進出を逃したジョコビッチは、詰めかけた4000人の熱狂的な母国のファンに対し「決勝に残れなかったから泣いているのではない。ただ子どもの頃を思い出して感極まってしまっている」と語った。

「感動的な数日だった。このイベントを応援し、実現させてくれたすべての人に感謝したい」と続けたジョコビッチは、スタンディングオベーションが起こると、「皆さんのことを愛している。来てくれて本当にありがとう」と応えた。

 バルカン半島を転戦するアドリア・ツアーがセルビアで行われるのはこの日が最後で、大会は世界ランク3位のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)が決勝でフィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic、セルビア)を4-3(7-2)、2-4、4-2で下し、優勝した。

 大会にはジョコビッチやティエムをはじめ、世界7位のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)や同19位のグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)の他、地元出身の選手たちが参戦した。

 13日の大会初日にクライノビッチに敗れていたジョコビッチは、この日ズベレフから勝利を収めたが、決勝進出はならなかった。

 この後、大会はクロアチア・ザダル(Zadar)に移動し、地元のマリン・チリッチ(Marin Cilic)やボルナ・チョリッチ(Borna Coric)も加わって20日と21日に開催される。(c)AFP/Jovan MATIC