【11月26日 AFP】キューバ革命の英雄フィデル・カストロ(Fidel Castro)元国家評議会議長の死去から5年となるのに合わせ、首都ハバナに25日、カストロ氏の著作物などを保存する文書館「フィデル・カストロ・ルス(Fidel Castro Ruz)」が開館した。同国でカストロ氏の名を冠した唯一の建物となる。

 キューバでは2016年にカストロ氏が死去すると、学校や広場、公園、道路などの公共施設に同氏の名前を付けることを禁止する法律が成立した。同氏の遺志を尊重し、記念碑、像、石碑を建てることも禁止された。ただ、カストロ氏の「思想や活動の研究・普及」を目的とする場合は例外が認められる。

 しかしハバナの街には、同氏をたたえる壁画や看板があふれている。

 25日の開所式には、ミゲル・ディアスカネル(Miguel Diaz-Canel)大統領、カストロ氏の弟で元議長のラウル・カストロ(Raul Castro)氏が参加した他、ベネズエラのニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の姿も見られた。マドゥロ氏のキューバ訪問は2019年12月以来。(c)AFP