【11月22日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)で21日、ヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)に続いて新たに4選手が新型コロナウイルス陽性者と接触したため隔離に入り、ワクチンを接種していない選手の問題が深刻化している。

 隔離を強いられたワクチン未接種の選手に対し、クラブが減給処分を科しているという報道が出た数時間後、バイエルンは検査で陽性となった人物と接触したサージ・ナブリー(Serge Gnabry)、ジャマル・ムシアラ(Jamal Musiala)、エリック・マキシム・チュポモティング(Eric Maxim Choupo-Moting)、ミケール・キュイザンス(Michael Cuisance)が隔離に入ったことを発表した。

 ドイツを感染拡大の第4波が襲う中、国内ではスポーツ選手のワクチン接種を義務化すべきかで激しい議論が行われているが、今回の4選手隔離はその議論をさらに激化させるおそれがある。個人的な理由でワクチンを接種しないことを選んだキミッヒは、厳しい批判を浴びている。

 バイエルンについては独紙ビルト(Bild)が21日、匿名の関係者の言葉として、クラブの上層部がキミッヒと今回の4選手を呼び出し、ワクチン未接種であることを理由に隔離期間中の減給を通達したと報じている。クラブはこの件についてコメントしていない。

 ドイツでは11月1日からの新たな規則として、ワクチン接種を受けないまま隔離に入り、仕事を休まなければならなくなった従業員は、その分の補償を受ける資格を失うことになった。

 年俸2000万ユーロ(約25億7000万円)のキミッヒの場合、1週間の隔離で38万4000ユーロ(約4940万円)の収入を失うことになる。チームもキミッヒ不在の影響か、19日のFCアウクスブルク(FC Augsburg)戦では1-2でまさかの敗戦を喫した。(c)AFP/Hui Min NEO