【11月21日 AFP】フランス南西部で20日、70歳の猟師が自身を襲ったヒグマを撃ち殺した。地元当局者が明らかにした。

 関係者によれば、猟師はアリエージュ(Ariege)県のセ(Seix)地方で、子グマを連れて移動していた雌のヒグマと遭遇。猟師は親グマにかみつかれ、重傷を負った。

 20日午後3時30分ごろに憲兵隊が救助要請を受け、現場に駆け付けたところ、猟師の数メートル先にクマの死骸を見つけた。

 関係者によれば、猟師の傷は大腿(だいたい)動脈まで達しており、トゥールーズ(Toulouse)にある病院の集中治療室(ICU)に搬送された。

 猟師は地元当局者に対し、他の猟師たちと共にイノシシの通り道を歩いていた際にヒグマに襲われたと話した。

 仏南西部ではヒグマは絶滅寸前だったが、スロベニアから輸入したヒグマを放すプログラムを実施している。

 現在は60頭ほどがピレネー山脈(Pyrenees)に生息しているが、家畜への脅威となっていることから地元農家との間で緊張が高まっている。(c)AFP