【11月19日 AFP】中国は19日、台湾がバルト3国のリトアニアに大使館に相当する代表機関「台湾代表処」を開設したことについて「悪質極まりない」と糾弾。台湾の独立を目指す動きは「必ず失敗する運命にある」と猛反発した。

 台湾は18日、リトアニアの首都ビリニュスに「台湾」を名称に用いた「駐リトアニア台湾代表処」を開設したと発表した。台湾独立の動きをけん制する中国を無視したもので、外交面での対峙(たいじ)を強めるものとなる。

 中国外務省は声明で「世界に中国は一つしかなく、台湾は中国の不可分の一部である」とし、「誤った決定を直ちに訂正するようリトアニア側に求める」と述べた。

 さらに「リトアニア政府が中国からの強い異議と再三の説得にもかかわらず『駐リトアニア台湾代表処』の設置を承認した」ことは「悪質極まりない行為」だとして、「強い抗議と断固とした反対」を表明。「これにより生じるすべての結果に対する責任はリトアニア側にある」と警告した。(c)AFP/Saulius Jakucionis