【11月18日 AFP】台湾は、F16戦闘機の改良型であるF16Vの部隊を初めて配備し、18日に発足式を行った。米国製のF16Vは台湾にとっては最新鋭機で、中国の脅威に対し防衛力を強化する。

 蔡英文(Tsai Ing-wen)総統は、米国大使に相当するサンドラ・オードカーク(Sandra Oudkirk)米国在台協会台北事務所長と共に、南部にある嘉義(Chiayi)市の空軍基地で行われた式典に出席。「台米協力関係の固い約束の表れ」だと述べた。

 F16Vは、台湾が保有している1990年代のF16に比べれば性能が大幅に向上しているとはいえ、中国のJ20やロシアのSu57、米国のF22F35などの第5世代戦闘機には及ばない。

 台湾は141機のF16をF16Vに更新している最中で、すでに66機のF16Vを発注済み。台湾はこの他、フランス製のミラージュ(Mirage)や国産戦闘機も保有している。

 F16V部隊の発足式は、中国政府から激しい反発を招いた。外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は記者会見で「中国は、米国と台湾のあらゆる公式な接触に反対する」と述べた。(c)AFP