【11月18日 AFP】インドネシアの野生動物保護当局は16日、絶滅の危機にひんするスマトラゾウの赤ちゃんが密猟者のわなで鼻の半分を失い、感染症にかかって死んだと明らかにした。

 1歳のスマトラゾウは、スマトラ(Sumatra)島北部アチェ(Aceh)州アチェジャヤ(Aceh Jaya)で村人に発見された。命を救うために負傷した鼻の残りの部分を切断したが、2日後に重い感染症で死んだ。

 森林破壊でスマトラゾウの生息地が縮小し、その分、人との衝突が増えている。一方で象牙は闇市場で高値で取引されており、近年はスマトラゾウが死ぬ事例が複数起きている。

 アチェ州自然資源保全局によると、州内に生息する野生のスマトラゾウはわずか500頭と推定されている。(c)AFP