【11月18日 AFP】フィリピンは18日、南シナ海(South China Sea)でフィリピン軍に物資を運んでいた船に中国海警局(沿岸警備隊)の船が放水銃を使用したと非難し、中国政府に「引き下がる」よう強く要請した。

 テオドロ・ロクシン(Teodoro Locsin)外相は、中国政府に「怒りと非難、抗議」を表明したと述べた。ロクシン氏によれば、今回の一件が起きたのは16日、南沙諸島(スプラトリー諸島、Spratly Islands)のアユンギン礁(Second Thomas Shoal)にフィリピン船が向かっていた時だという。

 ロクシン氏はツイッター(Twitter)で、中国海警船3隻による進路妨害や放水銃の使用は「違法」だとして、「幸いなことに負傷者はいなかったが、わが国の船は補給任務を中止せざるを得なかった」と明らかにした。

 ロクシン氏は、フィリピン船が民間船であることを示唆し、米比相互防衛条約の対象になるとしている。

 さらに、中国にこの海域で法を執行する権利はなく、「忠告を聞いて引き下がらなければならない」と警告した。(c)AFP