【11月17日 AFP】ドイツ南部ミュンヘン(Munich)は16日、新型コロナウイルスの「急激な」感染再拡大を受けて、同国の主要都市で初めて今年のクリスマス市の中止を発表した。

 ディーター・ライター(Dieter Reiter)市長は、市民や屋台出店者には「つらい知らせ」となるが、感染者数が急増し病床が逼迫(ひっぱく)しているにもかかわらずクリスマス市を開催するのは無責任だと述べた。

 ドイツでは昨年も新型ウイルスの影響で多くのクリスマス市が中止となったが、今年これまでに中止が発表されたクリスマス市の中ではミュンヘンのものが最大となる。例年300万人余りが訪れるミュンヘンのクリスマス市は、22日に開幕する予定だった。

 国立ロベルト・コッホ研究所(RKI)によると、ミュンヘンがあるバイエルン(Bavaria)州の直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は16日、554人となり、全国平均312.4人を大幅に上回った。(c)AFP