【11月16日 CGTN Japanese】中国西南部に位置する四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)成華区の成都理工大学構内の1人の住民がこのほど、新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。感染症予防・抑制の要求に基づき、成都理工大学の教師・教員と学生の計3万4000人以上が閉鎖管理を余儀なくされています。学生の一日三食を確保するため、教師157人がボランティアとして食堂で料理人に変身し、調理を手伝っています。

 教壇で堂々と自信を持って講義をする教師が食堂で野菜の下処理をする姿を見て、学生らは驚いています。教師らが作った料理を食べ、普段とは一味違う温かさと幸せを感じたようです。

 この大学で地質学を教える郎咸国教授は、「野菜の下処理と料理を盛る作業を担当している。普段は家でめったに料理をしないので、最初は難しかった。一日の訓練でなんとかできるようになった」と話しました。

 学生の周麗(Zhou Li)さんは、「隔離生活中、毎日たくさん食べている。一日三食を寮まで届けてくれる」と紹介しました。

 学生の許欣然(Xu Xinran)さんは、「教授や教師が料理する動画や写真を携帯電話のアプリで見て、教壇に立つ姿とだいぶ違うように感じた。普段は厳しいが、食堂で真面目に料理していて、その姿にギャップ萌えした」と感想を述べました。 

 資格試験の準備をしている学生らは、「学生寮に隔離されたが、教授らが作った料理を食べられて、試験に合格できる気がする」と話しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News