【11月16日 AFP】ポーランド内務省は15日、ベラルーシとの国境沿いに壁を建設すると発表した。来月着工し、来年前半に完成させる予定だという。

 同省によると、契約は来月15日までに締結され、工事自体は同月後半に始まる見通し。3交代制で、1日24時間作業を継続するとしている。

 壁の建設費は概算で3億5300万ユーロ(約460億円)、長さはポーランドとベラルーシの国境の約半分の全長180キロになる計画。壁の建設については、議会が先月承認していた。

 両国国境には夏以降、主に中東出身の移民が数千人規模で押し寄せ、越境を試みている。

 ポーランドは非常事態を宣言。兵士数千人を国境に派遣して移民の多数流入に対処している。警備隊が移民や難民を押し返すなどの強硬措置が取られ、同国政府は強い批判を受けている。現地の状況については複数の非政府組織が、危険性が高まっていると警告している。(c)AFP