オーストリア、ワクチン未接種者を外出禁止に 欧州初
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【11月15日 AFP】オーストリアは15日から、新型コロナウイルスのワクチン未接種者を対象とした外出禁止措置を実施する。同国では1日当たりの新規感染者数が先週、過去最高を記録。今回の措置は、欧州連合(EU)では初めての試みとなる。
人口約900万人のオーストリアのワクチン接種率は約65%と、EU平均の67%を下回っている。
他のEU加盟国も行動を制限する措置の導入を検討しており、オランダは既に西欧で今冬初の部分的ロックダウン(都市封鎖)を実施している。
オーストリアの外出禁止措置は、12歳以上のワクチン未接種者や新型コロナから最近回復したことを証明できない人が対象。生活必需品の買い出しや運動、通院を除き外出は禁止される。
アレクサンダー・シャレンベルク(Alexander Schallenberg)首相は14日の記者会見で「状況は深刻だ」とし「軽い気持ちで実施するわけではない。残念ながら必要な措置だ」と述べた。
政府によると、外出禁止措置の開始から10日間は警官による巡回を強化する他、外出中の人がワクチンを接種済みかどうか抜き打ち検査を実施する。その後、運用の見直しを行う。
違反者には500ユーロ(約6万5000円)の罰金が科される。ワクチン接種証明の提示を拒んだり、感染からの回復を証明できなかったりした場合、罰金が3倍になる可能性がある。(c)AFP/Julia ZAPPEI