【11月14日 AFP】ラグビーテストマッチが13日、ダブリンのアビバ・スタジアム(Aviva Stadium)で行われ、アイルランドが29-20でニュージーランドを破り、ここ5年で3回目となるオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)撃破を果たした。

 大歓声を上げる5万1000人のファンの前で、アイルランドはニュージーランド生まれのジェームズ・ロウ(James Lowe)とローナン・ケレハー(Ronan Kelleher)、ケーラン・ドリス(Caelan Doris)がトライを奪取。前回の直接対決となる2019年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)準々決勝では敗れたが、2016年と2018年に続く勝利を飾った。

 交代出場のジョーイ・カーベリー(Joey Carbery)が終了間際にペナルティーゴール(PG)を決めると、カーベリーに代わってベンチへ下がっていたジョニー・セクストン(Johnny Sexton)も立ち上がって拍手した。

 セクストンは「前半は大部分、僕らが圧倒していたし冷静だった」とコメント。「特別な一日だし、特別な仲間たちだ」と誇りつつ、「チームがかみ合い始めているが、地に足をつけて進まないといけない」と気を引き締めた。

 一方、オールブラックスのメンバーに同世代の仲間が何人かいるロウは、涙をこらえながら英公共放送チャンネル4(Channel 4)に対して「信じられない。こんな日がくるなんてまったく想像していなかった。子どもの頃はオールブラックスに入るのが夢だったんだ」と話し、「力が足りなかったから、その夢を諦めたが、ここで母国の国歌を聞き、ハカの前に立てて、子どもの頃からの夢がかなった」と喜んだ。

 これでテストマッチの連勝を7試合に伸ばしたアイルランドは、この後11月シリーズの最終戦となるアルゼンチン戦に臨む。(c)AFP/Pirate IRWIN