【11月13日 AFP】2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)欧州予選は12日、各地で第9節の試合などが行われ、グループIのイングランドはハリー・ケイン(Harry Kane)がハットトリックを記録するなどして5-0でアルバニアを下し、本大会出場に前進した。

 イングランドは15日のサンマリノ戦でW杯出場権獲得に向けて数字上では勝ち点1が必要となるが、この日の試合でアンドラに4-1で勝利してプレーオフ出場が確定した2位ポーランドとの勝ち点3差を守っている。

 イングランドは9分、リース・ジェームズ(Reece James)のFKにハリー・マグワイア(Harry Maguire)が頭で合わせて先制。さらにケインがジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson)のクロスに合わせて追加点を挙げると、今度は逆にケインのラストパスからヘンダーソンが3点目を決めた。

 イングランドは前半の45分間に暴れまわり、ケインが角度のないところから自身2点目を決めると、さらにフィル・フォーデン(Phil Foden)のCKにボレーシュートで合わせ、国際試合では4度目となるハットトリックを達成した。

 これでケインは、代表通算44得点として歴代4位のジミー・グリーブス(Jimmy Greaves)氏に肩を並べている。

 一方でグループCのイタリアはスイスと1-1で引き分け、同国とのわずかな差を維持して組首位を守った。しかしながら、終盤にジョルジーニョ(Jorge Luiz Frello Filho‘Jorginho‘)が本大会出場をほぼ決める可能性のあった絶好のPKを外した。

 スイスは敵地で好スタートを切り、11分にシルヴァン・ビドマー(Silvan Widmer)が強烈なシュートをゴール上隅にたたき込んで先制した。

 それでもイタリアは36分、うまく練られたFKからジョバンニ・ディ・ロレンツォ(Giovanni Di Lorenzo)がヘディングで合わせて同点に追いついた。

 終盤にイタリアは、ドメニコ・ベラルディ(Domenico Berardi)がウリセス・ガルシア(Ulisses Garcia)にペナルティーエリア内で倒されると、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のレビューによりPKを獲得。しかし、9月の対戦でもPKを外していたジョルジーニョがこれを枠に飛ばせなかった。同選手がクラブ戦と代表戦でPKを外したのは、昨季開幕から数えて6度目となった。

 15日の最終戦を前に、イタリアは得失点2差で勝ち点15で並ぶスイスを2位に抑えている。同日、イタリアは北アイルランドと、スイスはブルガリアと対戦する。

 またグループFではスコットランドが2-0でモルドバに勝利し、プレーオフ進出を決めている。(c)AFP