【11月11日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は10日、先月の消費者物価指数(CPI)が約30年ぶりの高水準となったことを受け、インフレに「真正面から」対処していくと表明した。

 労働省が10日に発表した10月のCPIは前年同月比で6.2%上昇し、1990年11月以来最大の伸びとなった。

 バイデン氏は「きょう発表された経済指標によると、失業率は低下が続いているものの、消費者物価は高止まりしている」と東部メリーランド州ボルティモア(Baltimore)の港で演説した。

「周りを見渡すと、ガソリンからパンまであらゆるものが高くなっている」とバイデン氏は述べ、「賃金は上がっているものの、われわれはまだ課題に直面しており、これに立ち向かわなければならない。真正面から取り組む必要がある」と続けた。

 米国の物価は近年落ち着いていたが、新型コロナウイルスワクチンの普及に伴い経済活動が再開し始めたことから、今年に入って大幅な上昇に転じている。(c)AFP/Brendan SMIALOWSKI, with Chris Stein in Washington