【11月11日 AFP】フランス女子サッカーリーグ1部、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のアミナタ・ディアロ(Aminata Diallo)が10日、クラブと同国代表でチームメートの選手が襲撃された事件との関連で、警察に身柄を拘束された。クラブが発表した。

 仏スポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)によると、ディアロと同僚のキーラ・アムラウィ(Kheira Hamraoui)は4日に開催されたPSG主催のイベントから帰る途中、武装した男の集団に乗っていた車を止められ、引きずり降ろされたアムラウィは鉄製の棒で両脚を殴打された。

 アムラウィはその後病院で縫合手術を受け、9日夜にホームで行われた女子欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Women's Champions League 2021-22)のレアル・マドリード(Real Madrid)戦を欠場。その代役としてディアロが出場した。

 PSGは警察に協力していると明かし、事件以来「選手の健康、幸福、安全を保証するためにあらゆる対応を取っている」と発表した。

 クラブ関係者によると、ディアロはアムラウィの自宅近くで起きた襲撃事件の際、バラクラバ(目だし帽)をかぶった男に一時捕らえられたが、けがはなかったという。ディアロ本人からのコメントはなく、警察と検察も拘束の理由を明らかにしていない。

 両選手はPSGとフランス代表でMFのポジションを争うが、良好なライバル関係にあったと考えられているため、ディアロの身柄拘束という展開にクラブとフランスの女子サッカー界には激震が走っている。(c)AFP/Jeremy Talbot and Ulysse Bellier