【11月11日 AFP】台湾高官は10日、台湾当局機関が1日約500万件のサイバー攻撃を受けていると明らかにした。台湾国防部(国防省)は前日公表した報告書で、中国からのサイバー攻撃が増加していると警告していた。

 台湾当局はこれまでにも、台湾が毎月数百万件のサイバー攻撃を受けていると指摘しており、うちおよそ半分が中国からとみられている。

 行政院(内閣)情報通信安全局の簡宏偉(Chien Hung-wei)局長は議会で、台湾当局のネットワークが「1日に500万回の攻撃やスキャン」を受けていると述べた。スキャンとは、サーバーの弱点を特定する試みのこと。

 台湾を主権国家とみなす蔡英文(Tsai Ing-wen)氏が2016年に総統に就任して以来、台湾は中国がサイバー攻撃を強化していると訴えてきた。台湾当局は昨年、中国のハッカーが少なくとも10の当局機関に侵入し、約6000件の電子メールアカウントにアクセスしてデータ窃盗を試みたと発表していた。(c)AFP