【11月14日 CGTN Japanese】イタリアの中国語メディア、欧聯網が8日、欧州聯合通信社の報道として伝えたところによりますと、イタリアの女性ビエナ・カマロータさん(72)は、マルコ・ポーロの足跡をたどって北京まで歩く計画を2022年4月に始めます。北京到着は23年12月の予定で、女性として世界で初めてのイタリアから北京までの徒歩移動に挑戦します。

 報道によりますと、カマロータさんは2022年4月にイタリアを出発し、23年末までに北京に到着する計画を立てていますが、気候などを考慮すると、最短で1年半、最長で3年を見込んでいます。

 バルカン半島のスロベニア、セルビア、ブルガリアから、トルコ、ジョージア、アゼルバイジャン、イラン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギス、カザフスタン、モンゴルを経由して中国に到着する計画です。

 歴史と考古学に特に関心があるというカマロータさんは、考古学を通じてイタリアの歴史を学びました。中国への旅を通じて、イタリアの考古学的価値観を世界に発信するとともに、旅の途中でイタリアの文化遺産を広めていきたいと考えています。

 本当にどんな交通機関も利用しないのかとの問いに対し、カマロータさんは、「アゼルバイジャンからトルクメニスタンへはカスピ海を渡るので船に乗らなければならないが、それ以外は全て徒歩で旅するつもりだ」と話しています。

 カマロータさんによりますと、健康や身の安全を心配する人が多いことから、医師と理学療法士が同行して日々健康状態を検査するほか、ハイテク機器で体力の変化を常時モニタリングするそうです。  

 カンパニア出身のカマロータさんは定年退職後、主に徒歩による環境保全PR活動に取り組んでいます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News