【11月8日 CGTN Japanese】中国の有人宇宙船「神舟13号(Shenzhou-13)」の乗組員である翟志剛(Zhai Zhigang)氏、王亜平(Wang Yaping)氏、葉光富(Ye Guangfu)氏の3人の宇宙飛行士は現在、宇宙飛行を20日以上続けています。3人は7日、1回目の船外活動の準備作業に加えて、初となる軌道飛行中の緊急退避訓練を行いました。

 訓練の主な内容は、コアモジュールが衝突に遭い、内部の圧力が失われる状況下で、宇宙飛行士3人が「神舟13号」の帰還モジュールに緊急退避するというものです。訓練の主な目的は、宇宙ステーションが損傷し圧力が失われた後の宇宙飛行士の安全な退避を確保することです。

 訓練は、宇宙ステーションの圧力が失われて警報が鳴るところから始まり、翟氏がメーターで判断、葉氏が応急ガス瓶を開け、船内圧力の安定を確保しました。2人は貨物宇宙船「天舟2号」と「天舟3号」のドアを閉めました。3人はわずか数分間で帰還モジュールに戻りました。訓練は順調に行われ、飛行士の判断と作業は迅速で適切でした。

 宇宙飛行士科学研究訓練センターの宇宙飛行士システムサブチーフ設計士、王春慧(Wang Chunhui)氏によりますと、宇宙ステーションの設計では、宇宙飛行士の安全を最優先してさまざまな故障時の対策が十分に考えられています。圧力が失われた場合や失火した場合の飛行士の安全確保に最善が尽くされています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News