【11月5日 CNS】中国国務院共同予防・抑制メカニズムは10月24日、記者会見を開いた。文化・旅游部市場管理局の劉克智(Liu Kezhi)局長によると、これまでのところ、全国の感染中・高リスク地域は北京市、内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)、貴州省(Guizhou)、甘粛省(Gansu)、寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)の5省(区、市)に分布しており、上記の5省(区、市)は省をまたぐ観光活動を一時停止している。

 最近多くの地域で新型コロナウイルスの感染が確認されたが、交通運輸部門はどのような措置を取っているのか、とあるメディアは質問した。

 交通運輸部応急管理弁公室の周旻(Zhou Min)副主任によると、これまでに甘粛省の蘭州市(Lanzhou)、嘉峪関市(Jiayuguan)、張掖市(Zhangye)、内モンゴル自治区のエレンホト市(Erenhot)、エジン旗(Ejina)などでは、すでに道路旅客輸送サービスを全面的に停止している。感染にかかわる地域の交通運輸主管部門は、乗り物、交通ターミナルに対する環境監視・消毒殺菌、感染にかかわる乗務員に対する隔離管理、重点グループに対するPCR検査の頻度、ワクチンのブースター接種の強化などの対策を行った。

 劉局長は次のように述べた。省をまたぐ長距離旅行には主に2つの措置がある。①省をまたぐ観光活動の管理の「サーキットブレーカー」メカニズムを厳格に執行すること。感染中・高リスク地域が確認された省(区、市)に対し、旅行会社とオンライン旅行会社が同省(区、市)の省をまたぐ団体旅行や「航空券+ホテル」業務を直ちに停止させ、遅滞なく社会に公開する。これまでに全国の感染中・高リスク地域は北京、内モンゴル、貴州、甘粛、寧夏の5省(区、市)に分布しており、上記の5省(区、市)は省をまたぐ観光活動を一時停止している。②観光専用列車の運行を一時停止すること。旅行会社とオンライン旅行会社は「旅行会社における新型コロナウイルス対応ガイドライン(第3版)」の要求に厳格に基づき、観光客の誘致、組織、接待などの段階における感染予防・管理業務を厳しくしっかりと、細かく包み隠さず実施し、ツアーグループの規模を厳格に管理しなければならない。10月23日より、全国で観光専用列車の運行を一時停止する。

 劉局長は観光客に、国内の感染動向と中・高リスク地域の変化状況に細心の注意を払い、中・高リスク地域への旅行を控えるよう呼びかけた。旅行中に健康コードのチェック、検温、マスクの着用などの感染拡大制御の要求を十分に理解し、自覚的に順守し、こまめに手を洗い、風通しをよくし、人と人との距離の「1メートル線」といった良好な習慣を実践しなければならない。咳(せき)や発熱などの症状がある場合は、観光を直ちに中止し、医師の診察を受けなければならない。(c)CNS-中新経緯/JCM/AFPBB News