【11月2日 AFP】男子テニス、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は1日、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2021)のダブルス1回戦に出場し、全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)決勝で敗れてから7週間ぶりとなる実戦を白星で飾った。

 仏パリのベルシー・アリーナ(Bercy Arena)に詰め掛けた観客の前で、ジョコビッチは同胞のフィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic)とペアを組み、最終セットがスーパータイブレークにもつれる中、オーストラリアのアレックス・デミノー(Alex De Minaur)/ルーク・サビル(Luke Saville)組に4-6、6-4、10-7で勝利した。

 ジョコビッチは試合後、「これほど大勢の前でダブルスをプレーしたことがなかったので最高だ」とコメント。ダブルスに出場するのは、カルロス・ゴメスエレーラ(Carlos Gomez-Herrera、スペイン)とのペアで準決勝まで勝ち進んだ6月のマヨルカ選手権(Mallorca Championships 2021)以来で、決勝は同選手が足首を痛めて棄権した。

 2日に行われるシングルス初戦で、第1シードのジョコビッチはハンガリーのマートン・フチョビッチ(Marton Fucsovics)を迎え撃つことになった。フチョビッチはこの日行われた1回戦で、ファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)を6-1、6-7(6-8)、7-6(7-5)で下した。

 9月の全米オープン決勝でダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に敗れ、年間グランドスラム達成の夢が砕け散って以降、実戦から遠ざかっていたジョコビッチは、「とても骨の折れるシーズンになっているが、まだ終わっていない」と前を見据えた。

「今年の四大大会(グランドスラム)でのプレーは、自分でもとても誇らしい。米ニューヨーク(全米オープン)ではトロフィーに手が届かなかったが、満足できることはたくさんある」 (c)AFP