【11月1日 AFP】男子テニス、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は31日、4連覇の懸かる四大大会(グランドスラム)来季初戦の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)について、遠征するかどうかは選手の新型コロナウイルスワクチン接種に関するルールなどが正式に定まってから決断したいとコメントした。

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 ジョコビッチは、「仮定」や「想定」を軸とした「話には関わりたくない」とし、それまではこの件についてコメントしないと話している。

 来年1月17〜30日にメルボルンで行われる全豪オープンについては、誰が出場を認められるかの情報が入り乱れている。

 前週に流出した女子テニス協会(WTA)のメールでは、ワクチンを接種していない選手でも14日間の隔離期間を消化し、定期的なウイルス検査を受ければ出場できることが示唆されていた。スコット・モリソン(Scott Morrison)豪首相も、未接種の選手でも例外的な許可を得れば入国を認めると発言した。

 しかしそれには、開催地のビクトリア(Victoria)州が選手に代わって許可を申請する必要があり、そしてダニエル・アンドリュース(Daniel Andrews)同州首相は、申請の可能性をすぐさま否定している。

 そのため全豪オープン優勝9回ながら、ワクチン義務化には反対で、自身の接種の有無も公表していないジョコビッチは、オーストラリアテニス協会(Tennis Australia)が出場要件を正式に発表するまで待つつもりでいる。

 パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2021)に向けた31日の記者会見で、ジョコビッチは「オーストラリアへ行くかどうかは、同国協会の正式な発表を確認してから決めたい」と話し、「今のところ、正式な発表は出ていないし、それまではこれ以上この件について話すつもりはない」と続けた。

「想定や仮定に基づいた話には関わりたくない」

「オーストラリアへの渡航と出場に関する正式な条件と要件が発表されたら、個人として自分がすべきこと、また選手全体のことに目を向けたい。知っての通り、オーストラリアは世界の他の場所と状況が異なる」

 それよりも今は、世界ランキング1位で今季を終えることの方に集中している。ジョコビッチにとってパリ・マスターズは、ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に敗れ、年間グランドスラムの夢を絶たれた9月の全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)決勝以来の公式戦となる。

 パリ・マスターズ前年王者のメドベージェフも、グランドスラム優勝20回のジョコビッチから1位の座を奪取することを狙っている。前週は一緒に練習したジョコビッチは、メドベージェフがこのところ大きく成長していると話している。

「彼の最大の武器はバックハンドで、バックサイドは壁のように堅く、とにかくミスをしない」

「どちらかというと以前はフォアハンドが弱点だったが、その部分も大幅に改善されて、大きな弱点ではなくなった」

「非常にプロフェッショナルで、コートでとても賢い選手だ。テニスのことをよく分かっている」 (c)AFP/Pirate IRWIN