【11月2日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は1日、来年1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)を見据える中で、12月にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで行われるエキシビション大会で復帰する計画だと明らかにした。

 全仏オープン(French Open 2021)の準決勝で敗れて以降ほぼ実戦から遠ざかっていたナダルは、仏パリで行われたスポンサーイベントで、「プランとしては、12月にアブダビ(ムバダラ・ワールド・テニス選手権<Mubadala World Tennis Championship>)でプレーした後、オーストラリアの前哨戦に出場して全豪オープンに臨みたい」と語った。

「それを実現するために、練習に励んでいるところだ」

 四大大会(グランドスラム)のシーズン初戦で来年1月17日から30日まで行われる全豪オープンをめぐっては、開催地メルボルンで選手たちに求められる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の規制が不透明な状況となっており、ナダルにとっては大会への意欲がそがれる可能性がある。

 全豪では2009年に優勝した後、決勝で4度敗れている35歳のナダルは、8月のシティ・オープン(Citi Open 2021)で本格復帰を目指したものの、フルセット勝ちを収めたジャック・ソック(Jack Sock、米国)との初戦で足のけがを悪化させ、続く3回戦で南アフリカのロイド・ハリス(Lloyd Harris)に敗れ去った。

 そうした中でナダルはこの日、復帰を楽しみにしていると話しつつ「明確な復帰時期については分からない」とし、「だけど、今言えるのは12月のアブダビで復帰して、それから当然ながら、来年1月の新シーズン開幕に間に合わせるのが目標だ」と話した。

「足のけがに関してはもう少し良くなる必要があるけれど、すでに1日1時間半近く練習できているから前進している。日によっては前より改善していると感じる程度だけれど、悪い日よりも良い日がかなり増えてきているから、正しい道を進んでいる」

「練習している中で、感触は良くなっている。コートに戻っている」

 ナダルは9月上旬、左足の治療を受けたことにより「数週間コートから離脱する」と公表していた。(c)AFP