【11月2日 AFP】英グラスゴーで開催中の国連(UN)気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に出席したジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は1日、各国首脳に対し、米国がドナルド・トランプ(Donald Trump)前政権の下で地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」から離脱したことを謝罪した上で、気候変動対策は経済的機会と捉えるべきだと訴えた。

 バイデン氏は「謝罪すべきことではないかもしれないが、前政権により米国がパリ協定から離脱し、われわれを少々困った立場に置いてしまったことについて謝罪する」と表明。自身が今年1月に就任した際、米国を即座に同協定へ復帰させたことに言及した。

 トランプ氏は、パリ協定が雇用減少をもたらしていると主張していた。だがバイデン氏はCOP26で行った演説で、「この拡大する危機の中には、米国だけでなく、われわれ全員にとって素晴らしい機会があると信じている」と言明。気候変動対策は経済に打撃ではなく活力を与えるものだとし、米国がリーダーシップを発揮し、「言葉ではなく行動」を起こすと誓った。(c)AFP