【10月30日 AFP】21-22フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケート・カナダ(Skate Canada International 2021)は29日、カナダ・バンクーバー(Vancouver)で女子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、ロシアの15歳カミラ・ワリエワ(Kamila Valieva)が84.19点で首位発進した。

 2020年の世界ジュニアフィギュアスケート選手権(ISU World Junior Figure Skating Championships 2020)で優勝したワリエワは、トリプルアクセルと3本の3回転ジャンプを全く危なげなくこなした圧巻のルーティンで、驚異の高得点をたたき出した。

 エリザベータ・トゥクタミシェワ(Elizaveta Tuktamysheva)が2位、アリョーナ・コストルナヤ(Alena Kostornaia)が3位に続き、ロシア勢が今大会でもトップ3を独占した。

 トゥクタミシェワとコストルナヤの二人もトリプルアクセルを着氷するなど素晴らしい演技を披露したが、得点はそれぞれ81.24点と75.58点でワリエワには及ばなかった。

 同じくトリプルアクセルに挑んだ米国のアリサ・リウ(Alysa Liu)が73.63点の4位で、表彰台を射程に捉えている。

 日本勢は樋口新葉(Wakaba Higuchi)が69.41点で5位、三原舞依(Mai Mihara)が67.89点で7位、河辺愛菜(Mana Kawabe)が53.30点で12位だった。

 ペアのSPでは、2018年平昌冬季五輪の銀メダリストで、通算2度の世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)制覇を誇る中国の隋文静(Sui Wenjing)/韓聰(Han Cong)組が、78.94点で大きなリードをつくって首位発進。

 ロシアのダリア・パブリュチェンコ(Daria Pavliuchenko)/デニス・コダイシン(Denis Khodykin)組が69.46点で2位につけている。

 アイスダンス・リズムダンス(RD)では、昨季の世界フィギュア銅メダリストであるカナダのパイパー・ギレス(Piper Gilles)/ポール・ポワリエ(Paul Poirier)組が、85.65点でトップに立った。(c)AFP/Laurie Nealin