【10月28日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)が27日にロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督を解任したことを受け、クラブのレジェンド、シャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)氏が後任の大本命として挙がっている。

 オランダ人指揮官のクーマン監督は、ラージョ・バジェカーノ(Rayo Vallecano)に0-1で敗れた結果を受け、在任14か月で解任された。

 現在リーグ9位に低迷するバルセロナは、本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で宿敵レアル・マドリード(Real Madrid)に敗れた24日の「エル・クラシコ(El Clasico)」を含め、リーグ戦の直近7試合で2勝しか挙げられていない。

 低調なシーズンのスタートとなっているバルセロナは、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)に出場できない可能性も出てきており、そうなればすでに悲惨な状況に陥っているクラブの財政にも大きな影響が生じる。

 そうした中で、現在カタール1部リーグのアル・サード(Al-Sadd)を率いているシャビ氏が、次期監督の最有力候補となっている。現役時代にバルセロナで輝かしいキャリアを送ったシャビ氏が就任すれば、ファンからも大きな支持が得られるとみられる。

 またシャビ氏に対しては、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督時代のような魅力的なスタイルをチームに浸透させられるのではないかという期待もある。

 その他の候補としては、アルゼンチン1部・リーベル・プレート(River Plate)のマルセロ・ガジャルド(Marcelo Gallardo)監督、オランダ1部エールディビジ・アヤックス(Ajax)のエリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)監督の名前も取りざたされているが、両者ともシーズン途中での就任に二の足を踏んでいる。

 代表期間による中断前のアラベス(Alaves)戦、チャンピオンズリーグのディナモ・キエフ(Dynamo Kiev)戦、セルタ(Celta de Vigo)戦では、3部に所属するFCバルセロナB(FC Barcelona B)のセルジ・バルフアン(Sergi Barjuan)監督が暫定的に指揮を執る可能性がある。(c)AFP/Tom ALLNUTT