■「無意識の自己検閲」

 この問題は高級芸術(ハイアート)だけにとどまらないと、ケトナー観光局長は懸念する。

「多くの若いアーティストがオンラインでの発表に頼っています。彼らの多くはあらかじめ、どんな作品なら投稿できるだろうかと考えます」。同氏はそれが「ある種の無意識の自己検閲」につながると警告した。

 AFPはウィーンでの動きについて、フェイスブックに取材を申し込んだが返答はなかった。

 レオポルド美術館のポコーニ氏は、オンリーファンズの利用は「ソーシャルメディアに投稿できるかどうかといった問題ではなく、主義主張の問題」だと強調し、「政治の延長です」と述べた。

「私たちの権利、自由、愛、理解のために闘うのです。制約や私たちの人生を支配しようとする人々のために闘うのではありません」 (c)AFP/Anne BEADE