英フェミニスト思想家の記念像、ヌードデザインが物議
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【11月11日 AFP】英国のフェミニスト、メアリ・ウルストンクラフト(Mary Wollstonecraft)の記念碑が10日、首都ロンドン北部でお披露目されたが、小さなヌード像が上部に置かれたデザインが物議を醸している。
ウルストンクラフトは1792年に発表した著作「女性の権利の擁護――政治および道徳問題の批判をこめて(A Vindication of the Rights of Woman)」で知られる初期のフェミニスト思想家で、男女同権を訴えた。娘のメアリー・シェリー(Mary Shelley)は小説「フランケンシュタイン(Frankenstein)」の著者。
サイバービジネスの先駆者マーサ・レーン・フォックス(Martha Lane Fox)氏はツイッター(Twitter)で、「勇敢な思想家」を記念する「素晴らしい」記念碑だと称賛した。
だが、デザインをめぐって賛否両論が起こっている。
男性の場合でも同じようにヌード像にしたのかと疑問を投げかける声もある。また、小説家ジョジョ・モイーズ(JoJo Moyes)氏はツイッターで、ウルストンクラフトが「服を着ていたら素晴らしかったと思う」と指摘した。
一方、記念碑の制作を手掛けた芸術家マギ・ハンブリング(Maggi Hambling)氏は、夕刊紙イブニング・スタンダード(Evening Standard)に対し、ウルストンクラフトは「すべての女性を体現しており、衣服を着せると彼女を制限してしまう」とし、このため、特定の時代の服を着せて表現したくなかったと説明した。(c)AFP