【10月25日 AFP】21F1第17戦米国GP(United States Grand Prix 2021)は24日、決勝が行われ、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の追撃をかわして優勝。ドライバーズ選手権首位を守り、2位ハミルトンとの差を12ポイントに広げた。

 14万人のファンが見守る中、フェルスタッペンはサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(Circuit of The Americas)で初勝利を飾った。

 現世界王者ハミルトンは、ラスト2周でその差を1秒以下に縮めたが、フェルスタッペンの見事なディフェンスを崩しきることはできず、2位となった。

「もちろん、スタートで遅れたので何か別のことにトライしなければならなかった」と話したフェルスタッペンは、「このコースはタイヤの消耗がかなり激しい。アグレッシブな戦略を取って、それがうまくいくかどうかは分からなかったが、最後の数周は楽しかった」と続けた。「高速コーナーで少し流れたが、粘ることができてとても満足している」

 3位にはセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が入り、レッドブルがダブル表彰台入り。以下フェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)、マクラーレン(McLaren)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が続いた。

 1.33秒差でハミルトンを抑えたフェルスタッペンは、ライバルが5勝しているサーキットで今季8勝目を挙げた。レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は、「このレースで25歳ぐらい老けた気がする」と話し、「粘り切れるとは思っていなかった」と振り返った。

 一方、ハミルトンはレッドブルの方が強かったと認めた。表彰台で「きょうはマックスが最高の仕事をした」とフェルスタッペンをたたえると、「とてもタフなレースだった。良いスタートが切れて全てを出し切ったが、最終的に今週末は彼らの方が一枚上手だった。あれ以上のことは求められなかった」と話した。

 アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)は9位入賞を果たした。(c)AFP