【10月17日 AFP】21-22イングランド・プレミアリーグは16日、第8節の試合が各地で行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は2-4でレスター・シティ(Leicester City)に敗れ、リーグ戦では30試合ぶりとなるアウェー黒星を喫した。リバプール(Liverpool FC)、マンチェスター・シティ(Manchester City)、チェルシー(Chelsea)はいずれも勝利を収めた。

 レスターのホームに乗り込んだユナイテッドは、メイソン・グリーンウッド(Mason Greenwood)の劣勢を覆す見事なゴールで先制したが、ユーリ・ティーレマンス(Youri Tielemans)のループシュートですぐさま同点に追いつかれた。

 終盤には12分で4点が決まる慌ただしい展開の中で、まずはレスターがチャグラル・ソユンク(Caglar Soyuncu)の得点で逆転。ユナイテッドも肩のけがから復帰し、今季初出場を果たしたマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)が同点ゴールを決めた。

 それでも再開直後のプレーで、レスターはユナイテッドの甘い守備の隙を突き、ジェイミー・バーディ(Jamie Vardy)が勝ち越し点を挙げると、最後は後半アディショナルタイムにパトソン・ダカ(Patson Daka)が4点目を決めて待望の勝利を手に入れた。

 対するユナイテッドは、アウェーでは2020年1月以来となる敗戦を喫した。チームはここ3試合でわずかに勝ち点1しか挙げられず、さらにこの後はリバプール、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)、マンチェスター・シティとの3連戦が待っている。

 リバプールは5-0でクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)新監督が就任したワトフォード(Watford FC)に大勝した。

 ロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)が2018年以来のハットトリックを決めたが、この日も称賛を集めたのは、個人技から見事な得点を決め、今季10戦10発としたモハメド・サラー(Mohamed Salah)だった。ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督はサラーについて「今この時点で、彼を上回る選手はいない」とコメントした。

 マンチェスター・シティは2-0でバーンリーFC(Burnley FC)に快勝。前半にベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)、後半にケビン・デ・ブルイネ(Kevin De Bruyne)が得点し、トップギアを入れる必要もなくバーンリーを退けた。

 チェルシーは苦しみながらも1-0でブレントフォード(Brentford FC)に勝利した。前半アディショナルタイムにベン・チルウェル(Ben Chilwell)のゴールで先制すると、終盤は相手の猛攻に遭ったが守護神エドゥアール・メンディ(Edouard Mendy)が神がかり的なセーブを連発し、ここまで名門チームをいくつか破ってきた昇格組のブレントフォードに金星を許さなかった。

 チェルシーはこれでリーグ首位を守り、リバプールが勝ち点1差、シティが同2差で追っているが、ユナイテッドはこの夏の大型補強が結果に結びついておらず、オレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督にかかる重圧が増している。(c)AFP/Kieran CANNING